免疫調整効果

疫学調査により、カスピ海ヨーグルトをよく食べている人は発熱や喉の痛みなどの風邪の症状が軽いことがわかりました。

  • ◆普段の食生活と風邪に対する抵抗力には関係があります。そこで、ヨーグルトを含む普段の食事内容の調査と発熱や喉の痛みなどの風邪の症状との関連を調べました。
  • ◆神戸市で開催した無料フォーラムに参加いただいた一般市民(約700名)の方を対象として、過去2ヶ月間のヨーグルトを含む食事内容と、風邪を引いた回数や発熱・喉の痛みなどの風邪の症状についてアンケート調査を行いました。
  • ◆ヨーグルトを全く食べないグループ、カスピ海ヨーグルトのみを食べているグループその他のヨーグルトのみを食べているグループに分けて解析したところ、カスピ海ヨーグルトその他のヨーグルトを食べているグループは、発熱や喉の痛みなどの風邪の症状が軽いことが分かりました(図1)。
  • ◆さらに、ヨーグルトを食べる頻度と風邪の症状との関連を解析したところ、カスピ海ヨーグルトのみを食べているグループは、食べる頻度が多いほど、より風邪の症状が軽いことがわかりました。その他のヨーグルトのみを食べている人では明確な傾向がみられませんでした。

※「風邪スコア」とは、発熱や鼻水、喉の痛みなど、風邪の症状を数値化したものです。数値が低いほど、風邪の症状が軽いことを示します。

第57回日本栄養改善学会学術総会(2010年9月)にて発表

詳しい研究結果

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インフルエンザの予防接種の効果を高めます。

  • ◆インフルエンザワクチンを接種するとインフルエンザウイルスに対する抵抗力の指標となる抗体価という値が上がります。
    ところが、免疫力が低下している方では、インフルエンザワクチンの接種を2回行っても、十分な効果が期待できません。そこで、重症心身障害児者施設に入所されている60名の方について、カスピ海ヨーグルトもしくは対照食を1日100gを10週間食べていただき、インフルエンザワクチン接種後の抗体価を調べました。
  • ◆1回目のインフルエンザワクチンの摂取後では、カスピ海ヨーグルト摂取グループも対照食のグループも抗体価は上昇しましたが、2回目の摂取後は対照食では抗体価の上昇がみられなかったのに対して、カスピ海ヨーグルトの摂取グループでは有意な上昇が確認されました。

第47回日本小児神経学会総会(2005年5月)、
I World Congress of Public Health NutritionZNational Congress of the Spanish Society of Community Nutrition(2006年9月)にて発表

詳しい研究結果

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インフルエンザウイルス感染後の症状の悪化を緩和します。

  • ◆インフルエンザウイルスをマウスに強制的に感染させると、感染後14日間で8割以上のマウスが死んでしまいます。
  • ◆そのような実験方法を用いて、事前にカスピ海ヨーグルトを与えておいた場合、感染後の体重の変化や生存率が改善するかどうかを調べました。
  • ◆その結果、カスピ海ヨーグルトを事前に与えると、感染後の体重の減少がおさえられ、生存率も改善することがわかりました(図3参照)。
  • ◆さらに、カスピ海ヨーグルトを与えると、肺でのウイルスの増殖が抑えられていることがわかりました(図4参照)。以上の結果から、カスピ海ヨーグルトを与えると、免疫機能が高まり、インフルエンザウイルスに感染しても重篤化しにくいことが分かりました。

第57回日本食品科学工学会大会(2010年9月)、
第58回日本食品科学工学会大会(2011年9月)にて発表
Letters in Applied Microbiology (2012) vol.55, p.135-140にて掲載

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クレモリス菌FC株には、免疫細胞からのIFN-γ産生を促して免疫力を高めるはたらきがあります。

  • ◆からだの中には樹状細胞やNK細胞、T細胞といった免疫細胞が存在します。免疫細胞から作られるIFN-γは、アレルギーや感染症など様々な病気を防ぐことが知られています。
  • ◆クレモリス菌FC株が免疫細胞を活性化する作用があるかどうかを調べたところ、樹状細胞からのIL-12※1という生理活性物質を誘導し、NK細胞やT細胞からのIFN-γ産生を高めることが分かりました。さらに、このときIL-12に加えてIL-18※2という生理活性物質が相乗的に働くため非常に効果的にIFN-γが産生されることが確認されました。
    ※1 IL-12は、強力なIFN-γ誘導因子であり、NK細胞、T細胞を活性化させてIFN-γ 産生を誘導する。
    ※2 IL-18はT細胞からのIFN-γの産生を誘導する因子として発見された。
  • ◆また、このIFN-γの誘導作用は、クレモリス菌FC株をマウスに経口摂取させた場合でも認められ、比較対象として用いた一般的なクレモリス菌よりも非常に強い作用であることが分かりました。

International Immunopharmacology (2012) vol.14, 4, p729-733にて掲載
第16回 国際粘膜免疫会議(International Congress of Mucosal Immunology、2013年7月)、
第42回 日本免疫学会学術集会(2013年12月)にて発表

詳しい研究結果

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